流行というものは巡り巡るといいます。
スカートの丈が長くなったり、短くなったりするのは世の中の景気に影響されるなんて言いますが
髪の毛の色はどうなんでしょう

渋谷や、新宿といった繁華街を歩いていてうすうす感じていたと言いう人もいて、今更指摘するほどではないのですが、今トレンドは「黒髪主義」なんです。

猫も杓子も茶髪にしていたそんな時代がありました。
その流行は固いイメージを持つNHKの女子アナの髪までその色を変えさせたほどだったんですね。

ところが、今や、黒髪は自然な美しさ、大人っぽさの演出、ボリューム感も、髪の色艶もあって魅力的だとのことで、わざわざ黒に染める人も結構多くなっていているのです。
もともと地毛が黒の人はこの流行を喜んでいて、髪染のために無駄な出費をしなくてよい。髪が傷まなくて済むと大歓迎です。

黒髪が流行すると、トレンドに敏感な学生たちが反応しますよね。
学校の生活指導の先生たちは、髪の色で余計な心配がなくなってきますから、これまたうれしい知らせです。ちょっと茶色っぽい人が黒に染めたところで指導を受ける生徒はいないはずですから、学生たちも余計なストレスがなくなっていいじゃないですか。

そもそも日本人は東洋人。
海外の方々は日本人の黒髪にあこがれを持っているといいます。

ところが当の日本人は西洋にかぶれ、
美しい日本髪をわざわざ染めてしまっていました。
日本人らしさがなくなってきていたのです。

さて、この黒髪主義の牽引役は、今や日本人男性の目線を釘づけにしてしまった
秋田出身のモデル檀密さんだという声が高いんですね。
檀密さん

ファッションや流行は、芸能人たちの容姿に影響されやすいもの。檀密さんのトレードマークである長い黒髪が「黒髪主義」を作り出したと言っても誰も疑う人はいないでしょう。

そもそも日本人が髪を茶色に染めるのなんて似合わないと、保守的な男性は口にはださなかったけれども、そう感じていたので、檀密さんのような東洋の神秘的な魅力を持った人が、爆発的に人気を博してしまうのも、潜在的な日本人男性の要請だったのかもしれません

やっと日本人女性がそれに気づいてくれたのかもしれません。

「おもてなし」が日本の精神文化を一言で表す象徴的な言葉の一つであるならば、この「黒髪」も日本人としての伝統的髪の色として「日本」を目から意識させる、まさに「色」なのでしょう。

東京五輪招致と重なって、今や「日本色」を全面に出す時代の流れになりましたね。