聖トマス?
関東圏では聞きなれない名前の大学です。
それもそのはず、この大学は兵庫県尼崎市にあります。
しかも、創設当時は「英知大学」と名乗っていました。
英知大から聖トマスへ名前変更の理由
1963年に開校。
そもそもこの大学はカトリック系のミッションスクールで、
神学部を柱にしていたのですが、学生があまり集まらなかったのでしょう。
その後文学部を開設しています。
ミッションスクールは「清い」イメージを持ちますが
こともあろうに「英知大学」を陰では「エッチ大」と呼ばれていて
しかも、既に倒産してなくなっているのですが「英知出版」という
男性誌(結構AV系)を発行している出版社と混同もされ
よからぬイメージが生まれてしまったのです。
当然ながらそういう悪いイメージを払しょくしたいと
大学の名称を「聖トマス」に変更した・・・
これが大学名変更のいきさつだったようです。
苦戦する学校運営
学生が集まらなければ当然、経営的に財政を圧迫します。
途中財政的問題が浮上し、校地を一部売却して難をのがれていたのですが、
その後も学校経営には多難が多っかったんですね。
、
新設の人間文化共生学部の学生募集に苦戦し、
他大学との合併も模索して2012年からは名称を「日本国際大学」に変更して、
新たに国際教学部、健康科学部を新設し再起を図る計画だったようです。
ところが文部科学省に提出した申請書類に虚偽の内容があったことが
発覚したたため、生徒募集を停止したことが
大きなダメージとなり、
結局、学長は2015年春に廃校するという決断をせざるをえなかったというのです。
少子化の波で第二、第三の聖トマス大が出現する?
ここ最近の大学の動向を見てみると
ネット時代に乗って情報戦に勝ち抜いた問頃が学生募集にも
大きな成果を出しているようです。
トップレベルの大学は、ネームバリューがあって
そこそこ人は来るでしょうが、
やはり中間層レベルの学校はこの問題を対岸の火事として
傍観できないでしょうね。
国公立大学も統廃合が進んでいるのですから
まさに企業並みに学校、
特に大学は厳しい局面にきているように思います。
母校をなくす悲しみを卒業生に味あわせないためにも
しっかりとした学校運営をお願いしたいですね。
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